最近、話題になっている「スマホ老眼」。

まるでひと昔前の花粉症のような勢いで広がっている目の症状です。

 

スマホ老眼の最大の特徴は、「若いのに、一時的に老眼状態になる」こと。

「一時的ね」と安心してはいけません。これが慢性化して本格的な老眼、さらには白内障になる可能性もあるのです。

今回は、スマホ老眼について、解説していきます。

スマホ老眼ってなに?

老眼とは読んで字のごとく目の老化です。症状として最も多いのが近くが見にくくなること。

そのため、新聞などの細かい文字を遠ざけて見るようになると「そろそろ老眼かな」という年に近づいてきた証拠です。

 

ところが、老眼とは縁遠い20代の若者にもこうした老眼の症状が現れています。その原因がスマホにあるということで「スマホ老眼」と呼ばれています。

スマホが普及してきた2010年くらいから、徐々に広まり社会問題にもなっています。

スマホ老眼の原因とは?

ピント調節能力の低下

スマホを見るとき、わざわざ遠ざける人はいません。ほとんどの人は20~30㎝位の近さでスマホを見たり、操作します。

このとき目の動きとしては、近くを見るために水晶体を薄くするために水晶体筋がギュッと縮まっている状態です。

 

これが数分ならまだ耐えられるのですが、1時間、2時間の連続となると水晶体筋も疲れてしまいます。重いものをずっと持ち上げているようなものです。

 

スマホをよく使っている人の使用時間は、平均して1日7時間。多い人で15時間以上も使っているというデータもあるくらいです。

かなり目の筋肉に負担をかけているのかがわかりますね。

まばたきの減少

人は、物を集中的に見るとき、まばたきが極端に少なくなることがわかっています。

スマホは狭い画面の中の小さな文字を集中して見なくてはなりません。そのうえスクロールすることも多く、どうしてもまばたきの回数が減って目を守るための涙の量が減ることになります。

 

涙の量が減るということは、外部からの刺激から目をガードすることができなくなるということです。

目の焦点が合いにくくなったり、目がかすんだりするなど、老眼の症状を悪化させることになります。

スマホ老眼の4つの対策

①スマホの距離を離す

最も手っ取り早いのがスマホを見ないことです。でもそれは現実的ではありませんね。

スマホ老眼の原因は「近過ぎること」です。近くを見るときの目の筋肉は、遠くを見る時に比べると何倍も強く引っ張られます。そのため、疲労がたまってしまい、老眼のような症状が出てしまいます。

 

できるだけスマホを見るときには距離を40センチ以上に保っておきましょう。そして見るときには猫背にならないように背筋を伸ばすことも大切です。

②気が付いたらまばたきをする

涙は、目を潤して酸素を送り、目の栄養を補充するのに大切な役割を持っています。目が疲れた時に目薬を差すのも同じ効果を求めるためです。

 

しかし、その大切な涙は、自然と目をおおってくれるものではありません。まばたきによって刺激され、分泌。さらに均等に広げることで目全体に潤いをキープします。

 

スマホを見続けていると通常1分間に30回程度するまばたきが10回以下になってしまうそうです。目を乾燥から守るためにも、気が付いたら目をパチパチと50回くらいやりましょう。

③時々は遠くを見る

近くを見るときには水晶体は厚くなります。厚くするのには水晶体筋を引き締めなくてはなりません。

その水晶体の緊張状態を和らげるのが「遠くを見ること」です。

オフィスでもパソコン作業の合間に窓の外をしばらく見るようにしましょう。

④目を温める

最近CMでもおなじみですが、目の周りを温めることで目の筋肉の緊張をほぐし、血行をよくしてくれます。おしぼりを濡らしてレンジでチンするだけで簡単にできます。

目が疲れたなと感じた時、お昼休みなどに目の周りを温めると筋肉も緩んでピントも合わせやすくなります。

⑤食べ物対策

老眼には、ブルーライトから目を守ってくれる「ルテイン」という栄養素が有効です。

ルテインは、緑黄色野菜に多く含まれています。

 

毎日緑黄色野菜をたくさん摂るのが難しかったら、サプリもおすすめです。

参考:https://hibunshonavi.com/hibunshosapuri/

このサプリは、飛蚊症にも効果がありましたが、ルテインが豊富なので、スマホ老眼にもおすすめですよ~!

まとめ

スマホ老眼は、ただ見えにくくなるだけではありません。

スマホから出るブルーライトの影響で「白内障」という老人特有の病気になることもあるのです。

スマホに関しては、いろいろな弊害が報告されています。くれぐれもスマホ依存にならないように、使う時間にも注意してください。