最近、「目がしょぼしょぼする」「目がかすむ」「肩が凝る」「頭痛がする」など、目の疲れによるいろいろな症状に悩まされている人が増えています。

ひどくなると、眼精疲労やうつ病の引き金になることも分かっています。

 

日常生活で習慣的にやっている目の疲れの原因を知ることや、疲れを早めに取ることで重症化を防ぐことができます。

ここでは、目の疲れの原因と目の疲れを取る方法を7つご紹介します。

目の疲れの3つの原因

①パソコンやスマホの長時間使用

光を発する端末機を長時間見ていると、通常よりもまばたきの回数が激減するのがわかっています。

まばたきは、目に涙を供給する生理現象です。

 

目に涙が供給されなくなると角膜が細菌やウイルスがたくさんいる外気に露出して感染したり、傷ついたり、乾燥して目が疲れる原因を作ります。

これがひどくなると、「VDT症候群」という病気になってしまう危険もあるので、注意してください。

②コンタクト

コンタクトは、つけているだけでも目に負担となります。

酸素不足や涙がコンタクトに吸収されることによる乾燥など、目の環境を悪化してしまいます。

取り扱い方法をしっかり守って、衛生に気をつける必要があります。

③メガネやコンタクトの度数

メガネやコンタクトの度数が合っていないと目が疲れます。

とくにパソコンを使っている場合、近視でメガネやコンタクトを使っていると、とても疲れます。

 

なぜなら、近視を矯正するメガネやコンタクトは、遠くを見やすくするためのものだからです。

近くで作業をしなければならないパソコンでは、それだけ目の筋肉に負担をかけることになり、疲労がたまっていきます。

目の疲れを取る方法7選

その1:目のこりを取るストレッチ

目の疲れは、目の筋肉が固まってしまうことです。

そのためにストレッチを行うことで血行をよくして筋肉を柔らかくします。

 

まぶたを5秒ギュッとつぶって、そのあとにできるだけ大きく目を開きます。これを10回ほど繰り返しましょう。そのあと上下左右、ぐるりと回します。

その2:遠近のストレッチ

パソコンやスマホなど、ずっと近くを見ていると水晶体筋の緊張が続きます。

水晶体筋が疲れると、遠くから近く、近くから遠くを見るとき筋肉がスムーズに動かなくなることで、目の疲れが生じます。

 

これを解消するためには、まず目から30㎝離したところに人差し指を持っていきます。それをじっと見つめてから、5mくらい先のものを見ます。これを20回くらい繰り返します。

その3:目を温める

目が疲れると、血行が悪くなります。

蒸したタオルを目に当てることで、血行をよくして目の疲れの原因でもある老廃物を取り除きます。

目の血行をよくすることで、首や肩のコリも解消できます。ただし目に炎症がある場合には、温めるよりも冷やすようにしましょう。

その4:ツボを押す

目の疲れに効果のあるツボを押してみましょう。

代表的なツボとしては目頭と鼻の付け根の間、疲れた時に自然ともみほぐしている「攅竹(さんちく)」。

まゆ尻と目尻の中間から少し外側にあるツボ「太陽」。

後頭部と首の境にある「天柱(てんちゅう)」が効果的です。

その5:十分な睡眠

目の疲労は、成長ホルモンによって修復されます。

成長ホルモンは、睡眠中に分泌されるホルモンですから、睡眠不足になると修復されないまま、疲労が蓄積されることになります。

その6:ビタミンの摂取

目の疲れはビタミンに効果があります。ビタミンB1によって目の筋肉の疲労が解消されます。

さらにビタミンCは粘膜を修復したり、免疫効果をアップするなどの効果があります。

 

また、ブルーベリーに多く入っている「アントシアニン」や緑黄色野菜に多い「ルテイン」は、特に目に良い栄養素と言われています。

目の疲れがひどいときには、サプリを利用するのもひとつの手です。

飛蚊症にも効果があって、目の疲れも取れましたので、参考にしてみてください。
参考:https://hibunshonavi.com/hibunshosapuri/

その7:ストレスをためない

ストレスは、自律神経を交感神経を優位にする働きがあります。

交感神経というのは「臨戦態勢状態」です。つまり緊張状態が続くため、のどがカラカラに乾いたり、心臓がドキドキしたり、血圧が上がります。

 

目もカッと見開いた状態となるため目の乾燥も激しくなります。

ストレス解消をするために、ゆったりと目をつぶって音楽を聞いたりしてリラックスすることが大切です。

まとめ

目の疲れは視力だけでなく、精神にも強く影響があることが最近の研究でわかっています。

「スマホうつ」もその一種といっていいでしょう。

目の疲れだけでなく、眠れない、イライラする、意欲が出ないなどの症状があらわれたら、深刻なうつ病になる前に心療クリニックを受診しましょう。