飛蚊症はどうやって治るのか、最初は戸惑いますよね。
病院に行っても検査結果に異常がなければ、ほとんどの場合「これは生理的なものですから、我慢するしかないですね」と言われてしまいます。
飛蚊症は、本当に治らないんでしょうか?
ここでは、飛蚊症は治るのかや治療方法をご紹介します。
飛蚊症の患者数
飛蚊症というのは、老化現象のひとつの症状です。年をとると白髪が出てきたり、シワやシミが出てくるのと同じ原理です。
飛蚊症は、40歳以上であれば、60%が症状を持っています。
60%というと半分以上ですので、飛蚊症の症状が出るのが一般的と言えます。
ただ飛蚊症があらわれていても、それに気が付かないという場合もあれば、非常にナーバスになっているという人もいます。
飛蚊症は治るのか?
生理的原因の場合、飛蚊症は老化現象の1つですので、完全に治ることはありません。飛蚊症は硝子体にシワのようなものができたり、加齢とともに委縮することで黒い点が見えるのが原因となっています。
硝子体の濁りが原因ですが、一時的に消えることがあります。だからといって完治したということではありません。しわの位置が少しずれたりして眼に見えないだけかもしれないのです。そのため消えたとしても、再び出てくる可能性は十分あります。
一方、他の病気が原因の飛蚊症は、治る可能性もあります。
ですが、こちらの場合は、飛蚊症よりも重い網膜裂孔や網膜剥離が原因なので、視力の低下や最悪の場合は失明の可能性があります。
どちらが原因かは、自己判断では難しいので、症状が出た際には、まずは病院で診断を受けましょう。
完治が無理でも緩和はできる
飛蚊症は、硝子体の濁りが原因ですから、その濁りを除去してやれば、症状も出なくなります。
そのためレーザーを照射して、濁りを細かく砕いてやることで症状を緩和するという方法もあります。
しかし、その除去率は50~75%程度といわれ、完治ではなく、緩和なら可能だというのが現状です。
飛蚊症の治療方法
①病院でできること
生理的原因による飛蚊症の場合、病院での治療というのは、ほとんどの場合行われていません。網膜裂孔・網膜剥離など眼病が原因となっている場合の飛蚊症では、その原因を取り除くためにレーザー治療や手術が行われます。
生理的原因の飛蚊症によって将来失明するといった心配がないため、病院でもリスクの伴う手術などの治療は行わないのです。
詳しい治療方法については、こちらをご覧ください。
⇒原因別飛蚊症の治療方法!日本でもレーザー治療できる?
②自分で意識すること
眼の前にチラチラとものが浮遊するのを煩わしく思って、イライラしたりナーバスにならないことが大切です。まずは、老化現象の1つとして考えましょう。
日常的にパソコンやスマホを多用する人は、眼を休ませる時間を作ることが大切です。これ以上眼の老化を進めないように、眼に良い栄養素を摂るように意識する、目薬を利用するなど日常のことでできることをやりましょう。
具体的な対策については、こちらにまとめましたので、参考にしてください。
⇒飛蚊症に効果のある3つの対策!日常生活でできる方法とは?