飛蚊症の目

 

飛蚊症は、まさに読んで字のごとく、目の前を蚊のような黒い点が飛んで見える現象です。まばたきしても、払いのけても見えるので、うっとおしいですよね・・・!

 

飛蚊症の中でも、生理的原因のものと、失明の恐れのある病的原因のものがあります。

飛蚊症のメカニズムとは?

まず眼球の構造ですが、眼球にはちょうど卵の殻にあたる部分と中身に当たる部分があります。

中身のうち、水晶体の後ろ側にあるのが「硝子体」といわれるもので、ちょうど卵の白身くらいの粘り気のあるゼリー状の透明な物質からできています。

 

この硝子体は本来ならば透明ですが、何らかの原因によって濁りが生じることがあります。この濁りの影が網膜に映り込んで、まるで蚊が飛んで見えたり、ゴマ状、糸くず状、アメーバ状のような形に見えます。

 

天気の良い日に空を見上げたり、白い壁を見つめた時、こういった浮遊物はあらわれます。そして暗いところでは気にならなくなります。

 

飛蚊症の原因には、生理的な原因と、眼の病気の前兆として現れる病的原因があります。生理的原因と病的原因についてもう少し詳しくご紹介します。

飛蚊症の生理的原因

レーシック

①生まれつき(遺伝)

妊娠して10か月間。お母さんのお腹の中で、赤ちゃんのさまざまな臓器が形成されていきます。

眼球も形成される途中では、硝子体に血管が通っています。その血管は眼球が完成すると無くなってしまうものですが、まれにその血管の名残が硝子体に残ってしまうケースがあります。

これが濁りとなって、飛蚊症の症状を感じることになります。

②年齢

加齢によって硝子体が次第に収縮し、網膜からはがれてしまう「硝子剥離」が起こると飛蚊症の症状が出ます。これは白髪になったりシワができたりといった老化現象のひとつです。

③ストレス

ストレス状態が続くと、血圧が上がったり、自律神経が乱れるなど体にさまざまな異変が起こります。さらに活性酸素が増えます。目の中に活性酸素が増えることで硝子体組織を変質させ飛蚊症が発症します。

④目の疲れ(眼精疲労)

飛蚊症は加齢によるものが多いのですが、最近では20代、30代の人も多く発症しています。

その原因は、目の疲れ(眼精疲労)といわれています。日常的にスマホやパソコンを使うことで、眼の疲れ、眼精疲労、さらにはブルーライトによる眼への悪影響が懸念されています。

飛蚊症の病的原因

①網膜裂孔・網膜剥離

飛蚊症の原因である「後部硝子体剥離」に伴って網膜に穴が開く「網膜裂孔」やその穴を中心に網膜がはがれてしまう「網膜剥離」が起こったとき、突然飛蚊症があらわれます。暗いところで光が見えるといった症状を伴うことが多くあります。

②硝子体出血

目の中に出血し、それが硝子体に入り込むと飛蚊症が出現します。高血圧、糖尿病などがある人は特に注意が必要です。

③ぶどう膜炎

ぶどう膜という部分に炎症ができることで視野全体のかすみや目の充血、痛みなどを伴います。

生活習慣の改善で飛蚊症を予防しましょう

飛蚊症は生理的原因で起こることが多い症状です。普段から目を酷使したり、寝不足や不規則な生活、アルコールの飲み過ぎやタバコなどによって、活性酸素を増やしてしまわないように注意しましょう。

 

また紫外線やブルーライトも、飛蚊症の原因である老化を早めてしまいます。

外出時には紫外線から目を守るためにサングラス、パソコンを使う場合はブルーライトカットメガネなどをするなどして、目を守るようにしましょう。

 

目の網膜には、ブルーライトから目を守る「ルテイン」という栄養素があります。

ルテインを野菜から摂ったり、サプリで摂ることで、目をブルーライトから守ることもおすすめです。
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