飛蚊症を発症すると、今までコンタクトを使っていた人は不安になるかもしれません。
ここでは、飛蚊症でもコンタクト使用をしてよいのか、ソフトとハードはどちらがいいのかについてご紹介します。
飛蚊症でもコンタクトを使っても大丈夫?
生理的原因の飛蚊症の場合には、コンタクトを装着することが特に問題はありません。
しかし、目の病気による飛蚊症には、注意しなくてはなりません。網膜裂孔・網膜剥離の場合には、コンタクトを装脱着するたびに刺激を受けて、穴を広めたり、剥離を進めることになるかもしれません。
また、ぶどう膜炎は、炎症によって起こるものです。そのような時にコンタクトを使用すると、症状をさらに悪化させてしまうので、コンタクトの使用は中止しましょう。
コンタクトレンズ使用の3つの注意点
コンタクトレンズを使っている人のうち、10人に1人は何らかのトラブルを抱えているといわれています。飛蚊症を発症している人は特に注意が必要です。
特に、以下の3つが注意が必要です。
①コンタクトの長時間使用
コンタクトの長時間使用はドライアイになりやすく、眼の乾きや充血、痛みなどを伴います。
特に飛蚊症の人は、眼が疲れやすいという傾向があり、目の乾燥によって水晶体の萎縮が進んでしまう可能性があるので注意しなくてはなりません。
②感染症
眼は体の中で唯一「外部と直接接触している臓器」ともいわれています。そのため細菌やウイルスなどに感染しやすいのです。
さらに、コンタクトの使い方やお手入れ方法が正しくなかったりすると、そのリスクは何倍も跳ね上がってしまいます。
飛蚊症でもコンタクトの装着はできますが、通常の人よりもケアを十分にして、眼に異常がないことを確認しましょう。定期的な検査を行うことが大切です。
③コンタクトのケア
コンタクトを装着すると、一日が終わるころには脂質やたんぱく質、カルシウム、さらには化粧品などで、必ず汚れが付着しています。その汚れをそのままにしておくと、細菌やカビが繁殖する危険性があります。
コンタクトにはハードとソフトがありますが、それぞれにケア方法が異なっています。コンタクトレンズ、ケア用品の取り扱い説明書をよく読んで、正しいレンズケアをしましょう。
飛蚊症のおすすめのコンタクトは?
コンタクトレンズにはハードとソフトの2種類があります。どちらを選ぶかは体質や生活リズム、コンタクトを使う頻度などのよって異なってきます。
●ハードコンタクトのメリット
ハードコンタクトの場合には異物感は強いものの、まばたきするとレンズが動いて、涙がハードコンタクトと角膜の間に入ってくるので、眼に必要な酸素の供給がされやすいということとドライアイになりにくいという特性があります。
もしドライアイが原因で飛蚊症を発症しているのなら、ハードコンタクトの方がオススメです。
●ソフトコンタクトのメリット
ソフトコンタクトの中にはケアが必要ないものもあります。ワンデータイプは使い捨てタイプですし、1週間連続タイプのソフトコンタクトでは、つけはずしの必要がありません。
飛蚊症の進行を早めてしまう原因のひとつが、眼の感染症です。コンタクトは衛生面にかなり気を遣わないと危険です。
毎日のお手入れが面倒くさかったり、忘れてしまいそうならこうした使い捨てタイプのコンタクトを選ぶというのもいいでしょう。