ブルーベリーが目にいいということは、一度は耳にしたことがありますよね。
昔からブルーベリーを食べると目が良くなると言われてきましたが、その理由ってご存知ですか?
ここでは、ブルーベリーが目にいい理由についてご紹介します。
視力低下の原因とは?
ブルーベリーが目に効果的な理由を知るには、そもそも、視力の低下が発生する原因を知る必要があります。
ここでは、視力低下の原因と、ブルーベリーが視力低下の防止に効果的な理由についてご紹介します。
ロドプシンによる視力の低下
視力の低下は、網膜内にある”ロドプシン”という色素の減少が原因の1つだと言われています。
人が物を見る際に、入ってきた光や情報は水晶体を通って、網膜に映し出されます。そして、この網膜の中にあるロドプシンが、光の情報を受けて分解され、電気信号として脳に伝わることで物が見えるようになります。
ロドプシンは、物を見る役割を支える視神経の細胞に含まれ、目に映る情報を脳に伝える役割があります。そして、情報を伝えたロドプシンは再合成を行い、新しい情報を受け取ります。
私たちは、このロドプシンが分解、再合成を繰り返すことにより、物を見ることが出来ます。
しかし、目を酷使し続けたり、年齢や遺伝などが要因となって、ロドプシンの活性が弱まり、再合成するスピードが追いつかなくなります。この状態が起こると、目の痛み、ちらつきや視力低下の症状が現れ、見えにくい状態が作られます。
視力向上させる為には、このロドプシンの活性化が重要です。ブルーベリーに含まれるアントシアニン色素はロドプシンを活性化させるのに、とても効果的だと言われ、活性化することで視力向上に繋がります。
毛様体筋の筋肉低下による視力の低下
近くや遠くの物を見る際には、水晶体の厚みを変化させることで、ピントをあわせ、物をハッキリと捉えることが出来ます。この水晶体の厚みを変化させるには、毛様体筋と呼ばれる筋肉を収縮したり、弛緩することで起こります。
スマフォやPCなど近くのものをずっと見続けるなどして目を酷使すると、毛様体筋の緊張状態が続き、筋肉に凝りが発生し、ピントが合わせずらくなり、視力低下を引き起こします。ブルーベリーに含まれるアントシアニン色素はこの毛様体筋の緊張を和らげる効果があり、視力低下を防止すると言われています。
アントシアニンの効果は?
アントシアニンは、ポリフェノールの1種で、視力向上や眼精疲労などの眼病予防に効果的と言われてきました。
しかし、今では目に効果的なだけでなく、メタボ予防や花粉症予防にも効果的なことが明らかになってきました。ここでは、アントシアニンの効果についてご紹介します。
①視覚機能を改善
アントシアニンはロドプシンの再結合を促進する働きがあります。この作用により、ロドプシンが活性化されて、視力低下の症状を防ぎます。
また、毛様体筋の筋肉の緊張を和らげる作用もあり、視力低下を防止します。
②眼病予防
白内障、緑内障、眼精疲労、老眼、ドライアイなど様々な眼病予防の原因の1つとして、活性酸素が増えることが挙げられます。
この活性酸素はタバコや紫外線、ブルーライド、ストレスなど様々な原因で発生し、多く発生することで細胞がダメージを受けて眼病を引き起こします。
アントシアニンには、高い抗酸化力があり、活性酸素によるダメージから目を守る働きがあります。
③花粉症予防
アントシアニンには、花粉症に対しても効果があると言われています。花粉症はくしゃみ、鼻水、目のかゆみといった症状が起こります。
花粉が体内に入ると、有害物質がはいってきたと体が反応して、ヒスタミンという物質を放出します。
このヒスタミン物質は、花粉を外に排出させるよう促す働きがあり、鼻水、くしゃみ、目のかゆみを引き起こします。
アントシアニンは、このヒスタミンの量を軽減する効果があり、花粉症の症状を抑える事が出来ます。マウス実験ではアントシアニンの効果で60%もヒスタミンが減少したと報告されています。
アントシアニンを含む他の食べ物
ブルーベリー以外に、アントシアニンを含む食べ物は、ビルベリー、アサイベリー、カシス、アロニア、黒豆、ナス、ブドウ、紫いも、紫キャベツ、紫玉ねぎなどが挙げられます。
中には、ブルーベリーよりもアントシアニンを多く含む食べ物もあります。
・ビルベリー :ブルーベリーと比べ3倍~5倍の量
・アサイベリー :ブルーベリーと比べ5倍の量
・カシス :ブルーベリーと比べ3倍~4倍の量
・アロニア :ブルーベリーと比べ4倍の量
おわりに
ブルーベリーは昔から目に良いと言われています。その理由として、ブルーベリーに含まれるアントシアニンが、視覚機能の改善や眼病予防の効果があるからです。
このアントシアニンは目に効果的なだけでなく、メタボリックシンドロームや花粉予防にも効果的だと報告があります。目の健康の為に、アントシアニンを摂取する場合、サプリメントからの摂取が手軽でおススメです。