視力低下は老化現象の代表的なもののひとつ。
老眼は、その最たるものですが、年齢的には40代後半から50代にあらわれます。
ところが、若いにもかかわらず視力が低下したり、痛みや違和感を伴って視力が落ちた場合、何らかの深刻な病気が潜んでいたり、視力低下につながる生活習慣などの原因が考えられます。
視力の低下にはさまざまな要因が考えられますが、最近ではスマホやパソコンの普及で眼の疲れから視力が低下する人が増えてきました。
さらにコンタクトの使用が視力低下に拍車をかけています。
ここでは、視力低下の原因について見ていきます。
視力が低下する5つの原因(病気以外)
①眼の疲れ
眼の疲れは、視力低下に最も関係しています。
眼の疲れによって目にかかわるあらゆる筋力が衰えたり、固まったりするからです。
さらに血流が滞ってしまうことで、必要な酸素や栄養が行き届かないことも視力低下の原因になります。
②日々の姿勢
視力には目の筋肉の働きが大きく関係しているため、姿勢に影響されます。
たとえば、横になって本などを読んだりすると左右の目の見ている距離が違ってきます。
片方の目だけに負担がかかってしまい視力低下につながります。
③精神的なストレス
ストレスは自律神経に影響を及ぼします。
自律神経のバランスが崩れることで、体温の調節や呼吸、ホルモン調節などあらゆるところに不調が出てしまいます。
自律神経は、目の神経も支配しています。精神的ストレスが進むと、夜眠れなくなったりしてうつ症状を発症することがあります。
うつ病は、目の神経の疲れが引き金になって発症することもあります。
④紫外線
紫外線というと、シミやソバカスなどをつくることが知られていますが、お肌だけではありません。
目にも活性酸素を発生させ、白内障などの病気を引き起こす原因にもなっています。
夏の強い日差しや冬の雪の反射など、一年中目は紫外線にさらされています。
屋外に出るときにはサングラスや帽子など身につけるようにしましょう。
⑤ブルーライト
ブルーライトは、紫外線の次に刺激が強い有害光線。
現代は、パソコンやスマホの普及で、ブルーライトを常に浴びている状態になっています。
また、パソコンやスマホは、同じ距離を長い時間見続けるため、目のピントが合わせる力が弱まり、視力低下に繋がります。
ブルーライトを防ぐためには、飛蚊症対策で紹介した3つの方法がおすすめです。
コンタクト付けると視力低下する?
コンタクトを愛用している人は、国内で1,500万人以上もいるといわれています。
確かにコンタクトにするとメガネのようなわずらわしさはありません。
しかし、10人に1人という高確率で何らかのトラブルを抱えているという報告もあります。コンタクトと視力低下には密接な関係があります。
コンタクトが視力低下に繋がる原因を見ていきます。
酸素が通りにくい
最近では、酸素が通りやすくなっているコンタクトも販売されるようになりましたが、それでも裸眼に比べるとコンタクトを装着した目は酸欠傾向にあります。
眼の細胞が酸欠になると、細胞が減ったり、元気がなくなったり、酸素を取り込もうとして血管が太くなって目が充血するなど、目の環境は悪化してしまうため、視力が下がります。
ドライアイになりやすい
コンタクトレンズの仕組みは、涙の表面張力を利用して、目の表面に浮かばせることで視力を矯正します。
そのため、涙がコンタクトに吸い取られ、さらに蒸発しやすくなります。
このようにコンタクトをしていると涙の状態が不安定となり、ドライアイに近い状態が起こりやすくなります。実際、コンタクトのトラブルで最も多いのがドライアイといわれています。
パソコン作業には向かない
そもそもコンタクトは、近視の人が装着するために開発されたものです。
近視は近くのものは見えても、遠くのものが見にくいという状態です。
その状態で近くにあるパソコン画面を見続けると、「見え過ぎ」の状態となります。
メガネなら、パソコン作業の間は外しておくことも簡単にできますが、コンタクトは気軽に着脱できません。そのため目に負担がかかってしまい疲労につながります。
眼病トラブルを起こしやすい
コンタクトレンズは、その使用方法を間違えたり、管理がずさんになると眼病トラブルを起こしやすくなります。
決められた装着日数を大幅に上回ってしまったり、洗浄がきちんとできていなかったり、装着する時の指が細菌などに汚染されていたり、コンタクトのまわりには眼病トラブルを起こす要因がたくさんあります。
眼病は、イコール視力低下に直結するものです。
まとめ
私たちの生活を見回してみると、目に負担となるコトやモノにあふれていることに気づきます。
日中のパソコン作業、通勤電車でのスマホ、帰ってからのテレビなど休む暇がありません。これでは視力が低下するのも無理はありません。
意識して目を休めることをしなくては、視力の低下を防ぐことは難しいでしょう。
さらに、現在視力の低下でコンタクトを装着している人も、正しい使用方法を守って、これ以上の視力低下を阻止することが大切です。